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〔2012/12/4 up〕
  「人を生かすことばと活字」文字・活字文化10.27シンポジウム

 10月27日、全印総連、出版労連、新聞労連による「人を生かすことばと活字」文字・活字文化シンポジウムが都内で開催され80人が参加しました。「ことばの力」や「文字を読む」ことのすばらしさをよびかけるために、文字・活字文化に携わる労働組合として企画したシンポジウムも今年で3回目となります。
今回は、震災の中で本が人を生かす糧であったことや、震災をのり越え立ち上がった書店を描いた『復興の書店』の作者で大宅壮一ノンフィクション賞を史上最年少で受賞した稲泉連さん。そして専門は言語脳科学・脳機能イメージングで主な著書に『脳を創る読書』などがある酒井邦嘉さん(東大大学院総合文化研究科教授)をメインにお招きました。
 シンポジウムの主な内容は、①脳科学者の酒井さんによる「文字が支える脳」についての講演。②文化放送アナウンサー水谷加奈さんによる『でんでんむしのかなしみ』の朗読。③稲泉さん、酒井さん、北村肇さん(ジャーナリスト・『週刊金曜日』発行人)による「人を生かすことばと活字」をテーマにした鼎談です。
参加者からは、「電子書籍と紙の書籍の良さと違いを改めて知った」「人間の成長には本を読むことが不可欠」「紙の本の魅力をあらためて考えることができた」「朗読の時間が良かった」「紙の本の読書の喜びと電子書籍の便利さは共存できる。どちらも進化・発展させようという意欲がわいた」などの感想が寄せられました。
 本を読むことで脳が創られ、人が育てられていること、震災の中で生きるための飲み物や食べ物と同じように人々が本を求めたことなど、「ことばと活字が人を生かし、育てる」このことを再認識できる大変有意義なシンポジウムとなりました。


講演する脳科学者の酒井さん


左から北村さん、稲泉さん、酒井さん

 

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