第7回文字・活字文化シンポジウム「文字と活字と民主主義―強まる規制のなかで「表現の自由」をまもる―」が、10月22日に東京・出版労連会議室で行われ約60人が参加しました。
3回目となるビブリオバトルでは、全印総連代表の小澤弘昌さん(日本機関紙労組)がプレゼンをした『東京β』がチャンプ本に選ばれました。
その後、日本雑誌協会人権・言論特別委員会委員長で小学館編集総務局シニアマネージャーの田近正樹さんによる「メディア、出版規制の流れと表現の自由」と題した基調講演がありました。
講演の中で、田近さんは、もともと国・政府・行政機関は常に表現・言論を規制する方向へ動くものであり、第二次安倍政権という自分たちに都合のいい政権が成立したことを契機に、一気呵成に表現規制を推し進めようとしているのが現状であることや、実際に警視庁が「春画」掲載週刊誌に対して行った「行政指導」などの実例などメディア規制の現状が報告されました。また、今後、憲法改正や共謀罪などで狙われているさらなるメディア・出版規制についての警告とそれを許さない運動の重要性が語られました。
活字シンポジウムで基調講演をする田近正樹さん
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