長野県の亜細亜印刷株式会社から藤森英夫社長と技能オリンピックの日本代表となった女性印刷オペレーター伊東真規子さんを招いて、7月16日に講演会「技能五輪日本代表を生んだ印刷が大好きな中小企業の話」を札幌で開催しました。
開催あたっては、閉塞感が漂う印刷産業ですが、産業の役割、印刷という技術、労働を見直すこと。取り組みを通じ、若手の育成と仲間意識を強めること。単組の役員が組合員に参加してもらえるよう声をかけ、コミュニケーションをとること。労働組合だけでなく、様々な企業にも参加をはたらきかけることなどを目標にしました。
参加者は全体で65人、全印総連未加盟組合の企業からも20人ほど参加していただけました。講演会の準備では新人・若手組合員が5月に亜細亜印刷へ取材に出かけ、成功への足がかりになりました。スタッフも仕事が忙しい中、それぞれの役割を積極的に担い、「大変だったけど楽しかった」「やって良かった」という感想が出され、基本的な目標は達成できたと思います。
講演では、雇用をしっかり守ること、利益を出し税金を納めることの2点を地域貢献として強調され、亜細亜印刷では、従業員の意欲を引き出すために従業員の意見や発想を大切にすること。「亜細亜」ブランドをめざし、どこにもまけない技術を磨き、価格競争には加わらないなどを大事にしているとのことです。また、従業員が積極的にお客様の立場で仕事をして役に立てる会社になる、誰もが幸せになることができて企業の価値があると述べられました。
アイワード、須田製版、パスカル、北海道機関紙などの全印総連加盟組合の企業や北海道印刷工業組合、JAGAT(印刷技術協会)からの賛同や積極的な協力をいただき、成功させることができました。ありがとうございました
左端が技能五輪日本代表の伊東真規子さん
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