ハラスメントなくす第三者介入のスキルを

東京地連 教育部 女性部共催 ワークショップ

月10日に文京区民センターで、東京地連女性部と教育部の共催で「ハラスメントなくす第三者介入のスキル」を身に着けるためのワークショップを行いました。今回の学習はハラスメント根絶キャンペーンで作成中の全労連版学習キットを活用し、講師はオンラインで参加者は会場という形式で開催しました
始めに30分間の座学で、性暴力やハラスメントの被害にあうと、当事者は思考が停止したり、適切な判断ができないことが多いこと、学習を通じて過去の体験が思い出されることもあるので、安心・安全にみんなと学ぶ場の約束事を紹介されました。6つの約束事は、①話したいくないことは話さない・話させない②この場で聞いた個人的な話はこの場でとどめる③他の参加者の気持ちや経験を否定しない④相手を尊重した言葉遣いをする⑤気分が悪くなったら、自分のペースで休む ⑥時間を守ること。みなさんの職場でハラスメントを予防し、被害が 拡大しないようにするための学習であることが語られ、3つのワーク(1)バウンダリー(境界線)の尊重、(2)性的同意、(3)第三者介入を行いました。
バウンダリー(境界線)の尊重では、相手によって「ここまで近づいても大丈夫」と感じる距離や範囲は異なることを体験するために、職場の同僚、とても親しい友人なら、どこまで近づいてもいいか、いきなり顔や体を近づけると、相手のバウンダリーを侵害してしまう可能性があるので、腕を伸ばして自分のバウンダリーを確認しました。
性的同意では、同意のあるコミュニケーションを学ぶために、二人一組でピザ完成させるワークで生地とソースとトッピングを考えてどんなピザができたのか、どんな話し合い・会話をしたのかを発表しあいました。
性暴力やハラスメントが起きそうな状況に対して、被害者でも加害者でもない第三者が介入することで、性暴力だけではなく、あらゆるハラスメントを防止するために使える「第三者介入」を学びました。このワークでは「飲み会で先輩に後輩が無理やりお酒を飲まされている」のを目撃した時に自分の安全を確保したうえで、直接介入なのか、気を逸らすのか、誰かに依頼するのか、記録するのか、事後のフォローなのか、どんな介入ができるのかを出し合いました。
ワークショップを開催して、人権を大事にする志向が大事であること、人との距離感・境界線のちがいや、合意を取る意味、一人では動けなかったり、言えなかったりすることも、チームでならできるのでないか、見て見ぬふりをしないという組合員や職場の合意をとっていくこと、繰り返し学ぶことが大事であると思いました。