スキマバイトや副業を考える

関西ブロック会議

全印総連関西ブロック会議が4月26日、大阪のPLP会館で開催され、大阪と京都の印刷労働 者を中心に約30人が学び、交流しました。
「メリット?デメリット?スキマバイトや副業を考える」と題して、中村和雄弁護士が講演しました。近年、働きたいときすぐに働けて、すぐに収入が得られるために、スキマバイトが急速に広がっています。中村弁護士は、その仕組みを具体的に紹介しながら、便利な一方で、雇用保険や社会保険に入れないこと、「仕事内容が求人情報と違う」「賃金や労働時間が求人内容と 違った」といったトラブルが多発していること、万一ケガをしても、労災の補償が十分に受けられないことなど、問題が多いことを指摘。スキマバイトは「職業紹介業」とされているが、実態からみれば、禁止されている「日雇い派遣」であり、規制が必要だと強調しました。また副業をすることで、労働時間の歯止めがなくなる危険を指摘しました。 講演後、参加者は四つのグループに分かれて意見交換。「学生時代スキマバイトをしていた」「職場にスキマバイトをしている人がいる」などの実態を交流。参加者からは「スキマバイトの新たな一面を知ることができ、非常に有意義な時間となった」「いろいろな人の経験や実態が聞けて良かった」などの感想が寄せられました。